Extend Surfacesサブパネル

Extend Surfacesサブパネルを使用して、サーフェスをどのように特定して作成するかを設定するいくつかのコントロールを利用できます。

パネルオプション

オプション 動作
min. angle between surfaces サーフェスと別のサーフェスとの角度がこの値より小さい場合、オーバーラップすることはありません。
max edge to surface angle ターゲットのサーフェスに対し、引き伸ばしたいエッジの角度の急激な変化は好ましくありません。ターゲットサーフェスに対してエッジの角度がこの値よりも大きい場合は、引き伸ばしは実行されません。
allow shortening サーフェスの引き伸ばし距離が、他の入力サーフェスエッジを越える最大引き伸ばし距離よりも短い場合は、そのサーフェスを引き伸ばさず、短くします。
allow inter-comp extension 別のコンポーネントに存在するサーフェスの方向にサーフェスを引き伸ばします。非選択の場合、同じコンポーネント内のサーフェスのみが対象となります。
use guide edges このオプションを指定しない場合はエッジの引き伸ばしは法線方向に沿って直線的に行われます。オプションを指定すると、引き伸ばすエッジの各隣接エッジを、引き伸ばされたサーフェスをトリムする位置として使用し、基のサーフェスに近い形を維持します。また、max extensionによる方法ではなく、extend over edgesによる方法を使用すると、新しいlines: guide edges to ignoreセレクターを使用して、ガイドから除外する隣接エッジを選択できます。


図 1.
更に、minimum angle to guide edgeフィールドの設定によって特定のエッジを自動的にガイドから除外することもできます。引き伸ばしたエッジとのエッジの角度がこの値より小さい場合、ガイドとして使用されません。この制限は、extend over edgesおよびmax extensionの両方で使用できます。

台形サーフェスの引き伸ばし は、望ましくない結果が得られないようにするうえで必要なガイドエッジの使用例を示しています。

create new surfaces for extension 既存サーフェスを引き伸ばす代わりに新しいサーフェスを作成し、オリジナルのサーフェスと引き伸ばしのターゲットとの間のギャップを、そのサーフェスで埋めます。オリジナルのサーフェスは変更されません。このチェックボックスをオンにすると、さらにサブオプションを使用できるようになります。
single surface extension
オリジナルサーフェスと同形状でその平面上にある新しいサーフェスを作成し、オリジナルサーフェスの代わりに、この新しいサーフェスを引き伸ばします。
surfaces by edges extension
オリジナルサーフェスとターゲットサーフェス間のギャップをつなぐ新しいサーフェスを作成します。
create in: 引き伸ばしたコンポーネントの編成先を選択します。
original component
引き伸ばしたサーフェス(create new surfaces for extensionオプションで作成したすべての新規サーフェスを含む)を、そのサーフェス引き伸ばしの開始位置となったコンポーネントに保持します。
extended surfaces component
新たに引き伸ばしたサーフェスコンポーネントにオリジナルサーフェスをコピーし、それらコピーに対するすべての引き伸ばし操作を、その新しいコンポーネントの中で実行します。

台形サーフェスの引き伸ばし

ガイドエッジを使用せずに台形サーフェスの平行エッジを引き伸ばすか縮小すると、予期しない結果になることがあります。この原因は、移動するエッジに対して垂直な方向に引き伸ばしが実行されることにあります。エッジを縮小する場合、図 2に示すように細長い領域が残ります。これは、平行ではない辺が短くならないためです。


図 2.

use guide edgesオプションにより、ガイドエッジ自身の縮小が実行され、この問題を回避できます。

同じ初期サーフェスを使用し、同じ状況で以下のような結果が得られます。


図 3. ガイドエッジをオフにして引き伸ばし


図 4. ガイドエッジをオンにして引き伸ばし


図 5. ガイドエッジをオフにして縮小


図 6. ガイドエッジをオンにして縮小