FE Absorbツール
FE Absorbツールは、特定の有限要素情報をコネクターに追加するのに使用します。有限要素溶接エンティティまたは特定の有限要素グループの定義を想定しています。
場所:connectorsモジュール
FE Absorb機能は、各種リアライゼーションタイプ間の変換または他のコネクター機能の使用を可能とするため、既存の有限要素ソルバーモデルにコネクターを作成する際に役立ちます。
- 溶接の場合、選択した溶接タイプ(bar2やACMなど)に属するすべてのFEエンティティをspotとして認識します。
- 接着の場合、選択された接着タイプ(adhesiveなど)に属するすべての有限要素エンティティをadhensiveとして認識します。接着は、付属する1D要素とソリッド(Hex、Penta)で表現されます。
- 現在、質量のサポートは、グループ定義を経由して構成された非構造質量のみサポートします。1つの非構造質量グループに対し1つのコネクターが追加されます。
適切な有限要素が認識されると、それぞれのクラスターを結合する新たなコネクターが作成され、既存のFEエンティティをコネクターとして認識するために関連付けます。新規に作成されたコネクターは、リンクに関する情報を保持します。
Spot Options
オプション | 動作 |
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FE configs | コネクターに変換される必要のある有限要素リアライゼーションのタイプ(1つまたは複数のエンティティ)を選択します。 例えば、rigidはモデル内のすべての剛体要素を識別し、そのそれぞれにコネクターを作成します。FE configは、シンプルタイプ(weld、rigids、spring等)、もしくは有限要素コンフィギュレーションファイル内で定義されているcustomタイプ(ACM、LS-DYNA MAT100等)のいずれかであり得ます。 customタイプの場合FE Typeは追加行内で選択可能です。 |
Elem filter | 表示されている要素、もしくはその一部を選んでコネクターを識別、作成します。
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Elements | 要素を選択します。そこから、FE configで選択されたものに対応する有限要素が識別され、コネクターに変換されます。 |
FE connectivity | 選択された有限要素コンフィギュレーションが、結合されたパート(リンク)にいかに結合されるかを選択します。 多くの有限要素コンフィギュレーションタイプについて、このオプションは前もって決められています。しかし、一部のタイプの溶接表現については、複数の結合性のコンフィギュレーションが有効です。そのような場合、そのモデルに最適なタイプを選択する必要があります。例えば、Nastran CWELD要素はメッシュとは独立した溶接であり、シェル要素には直接結合されません。それがどのように生成されたかに応じて、シェル要素へのCWELDの結合にプロット要素が使用される場合もあります。その際は、3番目のオプションではなく、2番目のオプションmesh independent (head)を選んでください。選択された有限要素コンフィギュレーションに応じて、1つまたは複数のconnectivityタイプが有効となります。
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Combine in case of equivalent body nodes | 層の両側にボディが分かれている場合のコネクターの追加(吸収)において、FE Absorptionのロジックが変更されます。ボディが層の両側に同じ節点を持っていた場合でも、複数のコネクターとして吸収されず、1つのコネクターとして吸収されます。 |
Maximum link distance | 結合距離がこの値より小さい結合のみがfe absorbの実行対象として考慮されます。 使用されている単位系により、値の増減が必要になります。非常に大きい値はパフォーマンスに影響を与えます。 |
Re-connect rule | コネクターから有限要素を作成する際、HyperWorksは再結合のルールに基づいてリンクエンティティを探します。 ヒント: 結合されるパートが変更または置き換えられた場合、このオプションが役立ちます。
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Move connectors to FE component | コネクターエンティティは、結合されるメッシュのコンポーネントに保存されます。 |
Save MCF | 有限要素から作成されたすべてのコネクターをマスターコネクションファイルにエクスポートします。マスターコネクションファイルを指定するため、ファイル名を入力、またはOpenボタンをクリックしてファイル名を選択します。この欄が空白のままになっていると、マスターコネクションファイルは作成されません。 |
Absorb | FE Absorbを実行します。 このプロセスでは、有限要素コンフィギュレーションを構成するすべてのエンティティが識別されます。コネクターがその位置に作成され、すべての有限要素エンティティが、コネクターのリアライゼーションに追加されます。 このプロセスでは、新しい有限要素エンティティの(再)作成またはリナンバーは行わず、コネクターを形成する既存の有限要素の特定のグループを取得し、コネクターのリアライゼーションとしてマークします。たとえば、モデル内のすべてのACMを結合する場合、ヘキサ要素とそれに結合されたRBE3要素が特定され、ヘキサ要素の中心に新たなコネクターが作成されます。更に、ヘキサ要素とすべてのRBE3 要素が、コネクターのFEリアライゼーションとして追加されます(コネクターは緑で表示されるリアライズド)。
注: 追加された有限要素は、HyperWorksによってリアライズされたものとは全く同等ではない可能性がありますが、コネクターのリアライゼーションの一部としてHyperWorksで作成された有限要素と似たように動作します。コネクターをリアライズしないことを選択、もしくはそれを新しい有限要素タイプとしてリアライズすることを選択した場合、これらの結合された有限要素は削除されます。
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Solid Seams and Areasオプション
オプション | 動作 |
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Elem filter | 表示されている要素、もしくはその一部を選んでコネクターを識別、作成します。
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Elements | 要素を選択します。そこから、接合定義に対応する有限要素が識別され、コネクターに変換されます。 |
Enhanced approach | solid seamおよびarea connectorの場合、モデル内のすべての要素に対して機能を実行することができます。 このような場合において、有効なコネクター要素を特定するため、一般的なソリッドパートを結合として指定する代わりに、特定の特性に基づいて指定する必要があります。
注: 有効な結合を持つ要素を選択することは、この機能の処理速度を上げる助けとなります。
ツールが探している特性が特定の結合において厳密すぎるため、ソリッド結合を表現していても、対象として認識されない場合にこのチェックボックスを選択します。 enhanced approachは、選択時に結合要素のみが選択されることを要求します。選択完了時には、選択された要素は有効な結合要素として扱われ、コネクターの作成とリンクの検出のみが実行されます。 |
Seam | レギュラーパターンを持つ場合に限ってhexa adhesivesとPenta (Mig)をシームコネクターとして追加します。レギュラーパターンとは、シームに沿って断面が変化しないことを意味します。 hexa adhesiveがレギュラーパターンでない場合、Areaが有効になっていれば面コネクターとして追加されます。これは、seamチェックボックスが有効ではなくadhensiveがレギュラーパターンの場合にも起こります。 要素パターンを追加する際、寸法とトレランスが検知されコネクター上に保存されます。 |
With head only | 接続要素を持つソリッド結合のみ考慮されます。 ヒント: このオプションは、接続要素を持つ結合を有する場合に使用することを推奨します。よりよいパフォーマンスとより正しいリンク検出が期待できます。
接続要素を持たない結合を考慮する場合、このチェックボックスをオフにします。リンク検出は投影に依存します。 |
Area | coatsの数が明確な場合に限り、イレギュラーパターンを持つhexa adhesiveを面コネクターとして追加します。coatsの数とトレランスが検知されコネクター上に保存されます。 |
Area connector mid-position | 面コネクターをhexa adhesiveリアライゼーションの中央に配置、追加します。デフォルトでは、このオプションは有効になっています。 |
Consider single element cluster | 追加の際に特定のルールを使用して要素クラスターを識別します。これは、1D要素に対面が結合されている平面ソリッド(Hex、Penta)要素集合を検出します。 このオプションによって、接着を認識するための追加制御を提供します。通常の認識方法では、他のすべての規則に準じていれば1つの要素からでも接着コネクターを作成できます。通常これらの単独の要素はスポットとして追加されます。このチェックボックスによって、これらの単独要素を接着コネクターとして結合することが可能になります。 しかし、誤って設定が行われることを避けるため、このオプションが選択されていても、アクティブとなるのは選択された3D要素がすべて独自のコンポーネントに属している場合に限られます。 |
With tie contact | Tie Contactの内容を確認することによってリンクを決定します。Tie Contactの一部であるエンティティのみがリンクの対象として考慮されます。 |
Group links | ソリッド結合の上面と底面が特定されます。ソリッド結合の上面につながるリンクはすべて1つのリンクグループにまとめられ、底面につながるリンクは2つ目のリンクグループにまとめられます。 リンクグループが定義されたコネクターのリアライズ時に結合を正しく行うために、各テストポイントで両リンクグループの有効な投影が検出されることが保証されます。これにより、再生可能率を上げる結果を促進します。 |
Maximum link distance = | 結合距離がこの値より小さい結合のみがfe absorbの実行対象として考慮されます。 使用されている単位系により、値の増減が必要になります。非常に大きい値はパフォーマンスに影響を与えます。 |
Re-connect rule | コネクターから有限要素を作成する際、HyperWorksは再結合のルールに基づいてリンクエンティティを探します。 ヒント: 結合されるパートが変更または置き換えられた場合、このオプションが役立ちます。
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Move connectors to FE component | コネクターエンティティは、結合されるメッシュのコンポーネントに保存されます。 |
Save MCF | 有限要素から作成されたすべてのコネクターをマスターコネクションファイルにエクスポートします。マスターコネクションファイルを指定するため、ファイル名を入力、またはOpenボタンをクリックしてファイル名を選択します。この欄が空白のままになっていると、マスターコネクションファイルは作成されません。 |
Absorb | FE Absorbを実行します。 このプロセスでは、有限要素コンフィギュレーションを構成するすべてのエンティティが識別されます。コネクターがその位置に作成され、すべての有限要素エンティティが、コネクターのリアライゼーションに追加されます。 このプロセスでは、新しい有限要素エンティティの(再)作成またはリナンバーは行わず、コネクターを形成する既存の有限要素の特定のグループを取得し、コネクターのリアライゼーションとしてマークします。
注: 追加された有限要素は、HyperWorksによってリアライズされたものとは全く同等ではない可能性がありますが、コネクターのリアライゼーションの一部としてHyperWorksで作成された有限要素と似たように動作します。コネクターをリアライズしないことを選択、もしくはそれを新しい有限要素タイプとしてリアライズすることを選択した場合、これらの結合された有限要素は削除されます。
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Apply Mass Options
オプション | 動作 |
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Group filter | すべてのグループ、もしくはその一部を選んでコネクターを識別、作成します。
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Groups | グループを選択します。 |
NSM entity type | NSM追加時に作成されたコネクターはNSM entity type属性を持ちます。これはコネクター内に記述され、次のリアライゼーション中に考慮されます。また、追加されたコネクターの状態にも影響します。(下記参照) nsmコネクターが作成されると、有限要素データ(nsm グループエンティティ)がリアライズされ、新規のコンポーネント(CE_Mass_inc_<include name>)が現在のインクルード内に作成されます。新たに作成されたコネクターは新規のコンポーネントに配置されます。各インクルードは、各々のCE_Mass_inc_<include name>コンポーネントを持つことになります。異なるインクルード内に同じ名前のコンポーネントがすでに存在する場合は警告メッセージが表示されます。これにより、nsmコネクターのリアライズ、アンリアライズがオリジナルのインクルード内に有限要素データを保持することが可能になります。 追加のためのルーチンは、排他的に同じプロパティを参照(直接または間接)する要素を常に探し、1つまたはそれ以上のコンポーネントリンクに結合します。これが実現できない場合、個々のコネクターで単独要素がリンクされます。したがって、作成されたリンクはNSM entity type属性で設定されたのと同じ依存性を参照します。 追加されたコネクターに設定する属性を選択します。
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Re-connect rule | コネクターから有限要素を作成する際、HyperWorksは再結合のルールに基づいてリンクエンティティを探します。
ヒント: このオプションは、結合されるパートは変更または置き換されている場合に有用です。
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Save MCF | 有限要素から作成されたすべてのコネクターをマスターコネクションファイルにエクスポートします。マスターコネクションファイルを指定するため、ファイル名を入力、またはOpenボタンをクリックしてファイル名を選択します。この欄が空白のままになっていると、マスターコネクションファイルは作成されません。 |
Absorb | FE Absorbを実行します。 処理中、選択されたすべての非構造質量グループが認識され、これらのグループにそれぞれ質量コネクターが作成されます。更に、グループは適切なコネクターによって参照されます。コネクターは、すべての参照グループ要素を囲む仮想ボックスの中央に配置されます。 この処理によって新たな有限要素エンティティが(再)作成またはリナンバリングが行われることはありません。単にコネクターのリアライゼーションとしてグループが認識されるだけです。
注: これらの追加された有限要素は、HyperWorksによってリアライズされた要素と同じではありません。これは、NSM entity type属性に大きく依存します。
コネクターをリアライズさせないことを選択した場合、参照されるグループは削除されます。 |