コネクター作成パネル

Spot、Bolt、SeamおよびAreaパネルの構造の概要です。

各パネルは少なくとも3つのサブパネルに分けられています。
spot/bolt/seam/area
適切なタイプのコネクターの作成およびリアライズが同時に実行されます。
create
適切なタイプのコネクターの作成のみ実行されます。
realize
適切なタイプのコネクターのリアライズのみ実行されます。
editおよびpartitionサブパネルは特定のコネクタータイプに特化しており、内容が異なる一方で、これらの3種類のサブパネルは非常に似通っています。


図 1. Connectorモジュールの構造. サブパネルは、3つのカラムに分けられます。

最初のカラム(青)

最初のカラムには、コネクターの作成とリンク検知に関連したすべてのものが含まれます。
  • location
  • リンク候補(リンクエンティティタイプ、リンク状態)
  • 層数(spotおよびboltのみ)
  • tolerance
コネクタータイプ(spot、bolt、seam、area)と位置選択により追加のオプションが与えられます。
spacing/density
接合ラインに沿ってテストポイントがどのように定義されるかを決定します。各テストポイント位置において個々にリアライゼーションが実行されます。これは、spotまたはboltコネクターでも利用可能です。
split to points
ライン、ラインリストまたは節点リストなどの細長いコネクター位置に対し有効です。テストポイントは、このラインに沿って配置されますが、ラインコネクターではなく、複数のシングルコネクターが作成されます。
add location node as link
節点位置にスポットが定義された場合にのみ利用できます。選択された節点は、リンクエンティティとしてコネクター上に保存されます。


図 2.

2つ目のカラム(オレンジ)

このカラムには、リアライゼーションタイプ、ポストスクリプト、およびプロパティ割り当てに関連したすべてのものが含まれます。

このカラムの最初の行では、リアライゼーションタイプを選択します。このリアライゼーションタイプの選択により最後の行のオプションが変わります。


図 3. リアライゼーションオプション

多くのカスタムリアライゼーションタイプには、特定のポストスクリプトが設定されています。このようなリアライゼーションタイプが選択された場合、適切なポストスクリプトが選択されます。この種類のポストスクリプトは一般的にコンポーネントと有限要素表現のプロパティ割り当てを管理します。

2行目では、ポストスクリプトの扱い方を定義します。これは、FEコンフィグレーションファイルで定義されているポストスクリプトも含め、すべてのリアライゼーションタイプに利用できます。オプションには以下のものがあります:
default post script
FEコンフィグレーションファイル内で定義されているポストスクリプトを持つリアライゼーションタイプのデフォルト。ポストスクリプトの事前定義を割愛する場合や独自のものを使用する場合など、このオプションを変更することができます。


図 4. Default Post Script
no/skip post script
後処理スクリプトが定義されていないすべてのリアライゼーションタイプのデフォルトです。後処理用のスクリプトは使用されません。このオプションが選択されると、追加で入力コントロールが表示されます。


図 5. No/Skip Post Script
user post script
独自に作成した.tclファイルを使用します。ここで指定するファイルによって、有限要素表現において特殊な設定を行うことが可能になります。
3行目には、要素の保存先を指定します。この行は、no/skip post scriptが選択された場合にcreateサブパネルに表示されます。


図 6. Element Destination Options
elems to current comp
新規に作成された要素は現在のコンポーネントに保存されます。
elems to connector comp
新規に作成された要素はコネクターの属するコンポーネントに保存されます。
4行目および5行目では、プロパティの扱い方を指定します。この行は、2行目でno/skip post scriptが選択された場合に表示されます。


図 7. Property Treatment Options
property
新たに作成される要素に割り当てるプロパティを選択します。
no property
プロパティは一切作成されません。
direct property assignment
プロパティが直接割り当てられます。
デフォルトでは、プロパティは行き先のコンポーネントに割り当てられます。このオプションはproperty = が指定され、更にユーザープロファイルがNastranOptiStructRadiossまたはAbaqusのいずれかに設定されているときのみ表示されます。

3番目のカラム(黄色)

このカラムには、リンクエンティティへの最終的な結合に関するオプションが含まれます。このカラムは、異なるrealizeサブパネルのすべてで同じです。

リアライゼーションタイプは、どのように有限要素表現を行うかを決定します。HyperMeshでは、リアライゼーションがどのように行われるかを決定するための複数のルーチンを提案しています。これらの異なるルーチンは、有限要素表現とリンク要素間の結合をどのように実現するかに関してより細かく記述します。ルーチンはコネクタータイプによって異なります。spot、seamsおよびareaコネクターについては類似した手法が取られますが、boltコネクターについては完全に異なる手法を必要とします。
注: 特定のリアライゼーションタイプは、それに応じたリアライゼーション手法、あるいは利用可能な手法のサブセットのみが提示されます。

リアライゼーション手法は、コネクターリアライゼーションを実行できるすべてのサブパネルで選択することができます。これらのサブパネルは、Spot、Bolt、SeamおよびAreaパネルの1番目と3番目のサブパネルになります。それぞれのケースにおいて、1つ目のサブパネルでは、コネクターの作成に続いてリアライズを行います。一方、3つ目のサブパネルでは、すでにあるコネクターのリアライズを行います。これらすべてのサブパネルは3つのセクションに分割され、右側のセクションに異なるリアライゼーション方法が表示されます。