Map to Geomパネル

Map to Geomパネルは、エッジドメインとハンドルをプロセスガイドとして使用し、モデル内の節点、ドメイン、モーフボリュームエッジまたはモーフボリュームフェイスのラインを節点リスト、プレーン、サーフェス、要素、または式にマッピング(写像)するのに使用します。また、メッシュの断面ラインへのマッピング、2つのラインまたは2つのサーフェス間の差異のメッシュへの適用、法線方向へのメッシュのオフセット、および、節点またはラインのセットから補間されたサーフェスへのメッシュのマッピング(または作成)を行うことも可能です。

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パネルの使用法

Map to geomパネルにはサブパネルは含まれませんが、選択されたオプションによってそのレイアウトは動的に変化します。最初にマップする先の形状タイプを選択します。

どのような順番で入力しても構いませんが、選択された入力によってパネルのレイアウトが変わるため、左から右に入力設定を行うことを推奨します。これは、すでに選択した入力のためのオプションがレイアウト変更によって無駄になるのを回避するためです。

図 1では、左の図において印のついた節点とラインが選択され、fit to lineオプションが選択されています。右の図は、automapボタンをクリックした結果を示しています。HyperMeshは、指定されたラインに沿って選択された節点を配置し、残りのメッシュをマッピングに合わせて引き伸ばします。


図 1. Map to Geomの例. 左側のハンドルが固定されており、要素はすべて引き伸ばされています。
図 2では、同じラインが選択されていますが、節点リストではなく、ラインに最も近いエッジドメインが選択されています。ドメインによるマッピングを選択するとuser controlボタンがアクティブになり、ここから新しいパネルにアクセスできます。この例では、mapボタンがクリックされる前に、左側の2つのハンドルがフォロワーとして選択されています。マッピングされた節点と同じ摂動がフォロワーハンドルに与えられ、それに伴って移動します。


図 2. フォロワーハンドルを用いたMap to Geomの例. ラインからの距離に基づいて、ハンドルがメッシュと共に移動しています。
図 3では、ハイライト表示されたモーフボリュームエッジがラインにマッピングされ、淡色表示されたエッジがフォロワーエッジとして選択されています。ハイライト表示されたエッジはラインに直接マッピングされ、更にフォロワーエッジにも同様のモーフィングが適用されます。
注: エッジ毎のハンドルの数は、マッピングの精度を向上させるため、3まで増やされた点にご注目ください。


図 3. ラインにマッピングされたモーフボリュームエッジの例

以前に選択されたマッピング操作が行われる前に、ハンドルとエッジドメインを配置するには、User Controlパネルを使うこともできます。この機能は、メッシュをサーフェスにマッピングする際に有用です。メッシュとサーフェスを選んだ後、User Controlパネルに進み、メッシュの各エッジをそのサーフェスの周りのラインにフィットさせます。マップすると、サーフェスにメッシュがフィットされます。

節点とドメインは、いくつかの異なるタイプのエンティティに直接マッピングするか、もしくは以下の非直接法のいずれかを用いてマッピングすることが可能です。下記に示す入力の(mapping type switch)オプションを参照してください。

パネルオプション

オプション 動作
at location map to equationを使用する場合に、関数の開始点を選択します。
at origin
デフォルトのグローバル座標系の原点(0,0,0)から関数を開始します。
at node
開始点となる節点を選択します。
at system
ローカル座標系を選択します。指定されたローカル座標系の原点が開始点となります。
covariance Covarianceは、分散点周りの内挿の局所的な変動です。値 h、h^2log(h)、および h^3 は漸次、より正確な補間を与えますが、exp(-1/x) は近似の補間を与えます。
注: マップタイプがinterpolate surfに設定されている場合に利用できます。
drift ドリフトは、補間のグローバル傾向です。no drift、constant、linear、quadratic、およびcubicの値は漸次、より正確な補間を与えますが、trigonometricは固有の補間アプローチを使用します。
注: マップタイプがinterpolate surfに設定されている場合に利用できます。
interpolation method サーフェスが補間される方法を選択します。
infer plane
ほぼ平坦な補間に使用されます。プレーンがターゲット節点またはラインを通過する(または近づく)よう、プレーンの法線が近似されます。
planar
ほぼ平坦な補間に使用されますが、面の"開始位置"の向きを選択することができます。
cylindrical
軸周りの補間に使用されます。ターゲット節点の中心を通過する軸を選択します。
spherical
ほぼ球状のボリュームを囲む補間に使用されます。ターゲット節点の中央にある節点を選択します。
ellipsoid
ほぼ楕円形のボリュームを囲む補間に使用されます。楕円の向きを示す全体座標系、局所座標系または中心節点(全体座標系の軸を使用)を選択します。
cyl about nodes and cyl about line
節点リストまたはラインの周りの補間に使用されます。ターゲット節点の中央ラインを通る節点リストまたはラインを選択します。
tube about nodes and tube about line
節点リストまたはライン周りで閉じた終端を有する補間に使用されます。ターゲット節点の中央ラインを通る節点リストまたはラインを選択します。
図 4 は、外周周りの節点から補間されたサーフェスに一致するようモーフィングされたメッシュを示しています。シェイプがそれぞれのケースで選択された補間形状により近づくことで補間形状が異なるシェイプに与える影響の違いを確認できます。ただし、すべてのケースにおいて、補間されたサーフェスはコントロールポイントを介してフィットされます。


図 4.
図 5 は、与えられたターゲットポイントを考慮してスムーズに補間されたサーフェスに対し、どのようにしてメッシュがモーフィングされるかを示しています。基本的な方式はinferred plane、使用されたKrigingパラメータはlinear drift、h^3 covariance、およびno nuggetです。


図 5.
図 6 および図 7は、cyl about line法(図 6)およびtube about line法(図 7)を使ってラインに沿った一連の断面から補間されたサーフェス上に作成されたメッシュを示しています。変化する断面間でスムーズな移行がなされている点が確認できます。


図 6.


図 7.
注: マップタイプがinterpolate surfに設定されている場合に利用できます。
map direction 直接マッピングタイプ(to lines、nodes、planes、surfs, elems、またはequations)の場合に、マッピングの方向を選択します。
normal to geom
選択された形状に垂直な方向に節点をマッピングします。これは各節点が異なる方向になる可能性があります。
along vector
ベクトルで指定された方向で、選択された形状に節点をマッピングします。
normal to elems
選択された形状に節点を、その節点が置かれている要素と垂直にマッピングします。つまり、各節点において異なる方向となる可能性があります。
normal to elem (smoothed)
選択された形状に節点を、その節点が置かれている要素と垂直にマッピングします。つまり、各節点において異なる方向となる可能性があります。このオプションは法線をスムージングし、隣接する節点間の距離を平均化することによって、より均一なメッシュを生成し、鋭角なコーナーでのメッシュのゆがみを低減します。
注: プレーン、サーフェス、要素または式へのマッピング時に使用できます。
normal to elem (cfd corners)
選択された形状に節点を、その節点が置かれている要素と垂直にマッピングします。つまり、各節点において異なる方向となる可能性があります。このオプションは、“cfd corners”手法を使用した法線方向の計算を行うことでより均一なメッシュを生成し、鋭角なコーナーでのメッシュのゆがみを低減します。このオプションは、プレーン、サーフェス、要素または式へのマッピング時に使用できます。
fit to line
選択された形状に沿って均等に節点リストまたはエッジドメインを分布させます。節点間の相対スペースは保持されます。
注: ラインまたは節点リストへのマッピング時に使用できます。
fit to target
選択された形状内に選択されたエンティティを均等に配置します。選択されたエンティティのエッジは、ターゲットの形状のエッジに一致し、内部は形状に垂直に投影されます。ドメインまたはモーフィングボリュームのフェイスをサーフェスにマッピングする場合、map as groupとmap one to oneの間でのトグルの切り替えが必要となることがあります。map as groupオプションは、ターゲットのサーフェスにフィットさせる際にすべてのエンティティを1つのエンティティとして扱います。map one to oneオプションは、選択された個々のエンティティを選択されたサーフェスの1つにマップし、エンティティのエッジをサーフェスのエッジにフィッティングさせます。このオプションは、選択されたエンティティの数とサーフェスの数が同じ場合に機能しますが、同じ数でない場合でも機能することもあります。map one to oneオプションが意図するようにエンティティをマップしなかった場合、user controlオプションを使用してより難しい領域に対して手動で、残りの領域に対して自動的にマップすることができます。
注: ドメイン、要素、またはモーフィングボリュームのフェイスをサーフェスまたは要素へマッピングする際に利用できます。
図 8では、メッシュ(プロファイルで確認)が、利用可能な各オプションを使用して曲面サーフェスに投影されています。fit to targetオプションは、エッジまたは2Dドメインをラインまたはサーフェスにマッピングするのに最適です。これは、ターゲットとなる形状にフィットするようにメッシュを引き伸ばしまたは縮小し、内部節点を等間隔に分配します。一方、その他のオプションは節点をターゲット(またはターゲットの最も違いエッジ)上に選択された方向で投影するだけです。normal to geomオプションは、ほとんどのマッピングケースで機能しますが、場合によってはメッシュの折れ、重なり、または引き伸ばしが発生します。鋭角な角を持つメッシュで投影方向を決定するのにメッシュをしようする場合、cfd cornersオプションは最も滑らかな投影を作ります。ただし、これには時間がかかります。そこで、メッシュに鋭角な角を持つ要素が含まれない場合、smoothed normalsオプションを使用することで短い時間でよい結果を得ることができます。滑らかなメッシュの場合、normal to elementsオプションでも滑らかな最終メッシュを得ることができます。


図 8.
map by マッピングプロセスをガイドするエンティティまたはフィーチャーのタイプを選択します。
線形法マッピングのうち最初の4つは、節点が断面ラインに投影される方法が異なります。この投影方法によって、各ラインが近傍のメッシュへどのように影響を与えるかが決まります。線形マッピングでは、エンティティは直接マッピングされます。


図 9.
map by line normal
各断面ラインについてプレーンを構築し、そのプレーンに垂直に節点を投影します。
断面のマッピングに推奨する方法です。
map by line axis
各断面ラインを通過する直線を構築し、そのラインに垂直な断面ラインに節点を投影します。
map by vector
指定したベクトルに沿った断面ラインに節点を投影します。メッシュのプレーン上にあり、断面ラインに垂直なベクトルを選択します。
断面ラインが同じプレーン上になく、同じ方向に向いているような断面マッピングに推奨します。
map by plane
各断面ラインを通過する直線を構築し、指定したプレーン上にあるベクトルに垂直なベクトルを見つけます。節点は、そのベクトルに沿って各断面ラインに投影されます。
指定されたプレーンの法線方向はメッシュに揃ってなくてはなりません。すなわち、メッシュと断面ラインはxy-プレーン上にあり、そのプレーンの軸はz-方向である必要があります。
断面ラインが同じプレーン上になく、互いに交差しているような断面マッピングに推奨します。
kriging
Krigingアルゴリズムを使ってメッシュを断面ラインにフィットさせます。Kriging法はスムーズな結果を生み出しますが、断面ラインと正確に一致しない場合があります。
about axis
マッピングは、マッピングに適合するよう効率的に半径を変更しながら、モデルの中心軸周りに360度適用されます。
非線形の場合や、電球型の形状などの円筒または球状のモデルに推奨します。


図 10.
注: マッピングタイプがsectionまたはline differenceの場合に利用できます。
mapping type 実行したいマッピング操作のタイプを選択します。
map to line
選択されたエンティティを選択したラインにマッピングします。
map to node list
選択されたエンティティを指定の節点リストにマッピングします。
map to plane
選択されたエンティティを標準の方向セレクターで指定されたプレーンにマッピングします。
map to surfaces
選択されたエンティティをsurfsコレクターで指定されたサーフェスにマッピングします。
map to elements
選択されたエンティティをelemsコレクターで指定された要素にマッピングします。
map to equation
関数を選択したラインにマッピングします。このオプションは、(at location switch)、F(xyz) (function type switch)を利用可能な状態にし、関数を指定するための英数字の入力が可能ないくつかの入力ボックスを表示します。また、ページを前後に移動するためのprevまたはnextボタンが表示されます。
図 11では、平坦なプレートのメッシュが、選択された節点位置を中心としてトーラスを定義する式にマッピングされています。メッシュの節点はプレートに垂直に投影され、均等なスペースが保持されます。


図 11.
map to sections
選択されたエンティティを切断面のラインにマッピングします。これを選択することにより、lines / line list トグルとfollower nodesセレクターが表示されます。
line difference
選択されたエンティティを別のラインにマップします。マップされるエンティティは、ライン上にある必要はありません。エンティティの最初のラインへの相対位置は、2つめにマップされた際に管理されます。
surface difference
選択されたエンティティを別のサーフェスにマップします。マップされるエンティティは、サーフェス上にある必要はありません。節点の最初のサーフェスへの相対位置は、2つめにマップされた際に管理されます。
normal offset
選択されたエンティティを、指定したドメインの正の法線方向に、指定した量だけオフセットします
interpolate surf
選択されたエンティティ(または自動的に生成されたメッシュ)を、節点またはラインから補間されたサーフェスにマッピングします。
map what 直接的な方法でマッピングを行う場合(to lines、nodes、planes、surfs、elems、またはequations)、何をマッピングするかを選択します。
map domains
モーフィングドメインをターゲットにマップします。
map node list
指定した節点の集まりをターゲットにマップします。
map mvol edges
1つまたは複数のモーフボリュームエッジをターゲットにマップします。エッジは複数ボリュームに属していることがあります。
map mvol faces
plane、elems、またはequationにマッピングする場合、この追加オプションで、1つまたは複数のモーフボリュームのフェイスをターゲットにマップできます。フェイスは複数ボリュームに属していることがあります。
map what 間接的な方法でマッピングを行う場合(to sections、line difference、surface difference、normal offset)、map domainsおよびmap elementsの間、あるいはline differenceまたはsurface differenceの場合はmap domainsおよびmap nodesの間で切り替えます。
along vector / about axis surface differenceマッピングでは、マップする際の回転軸、またはマップする際のガイドベクトルを指定します。どちらのオプションでも、標準の方向ベクトルセレクターが表示されますが、指定されたベクトルの用途は異なります。
blend % マップタイプがinterpolate surfの場合、blend %を入力します。これは、選択されたエンティティと補間されたサーフェスとの間のどの位置にメッシュが適用されるかを決定します。100%の場合、エンティティは補間されたサーフェス上に置かれます。50%の場合、エンティティは、補間されたサーフェスとそれらの初期位置との中間に置かれます。
constrain nodes マッピングされる節点について新しいモーフィング制約を作成します。選択された節点は、その後のモーフィング操作中、指定のエンティティに制約されます。

制約を解除するには、Morph Constraintsパネルのrelease nodesサブパネルを使用するか、もしくは単に制約条件を削除します。

domains ドメインをマップする場合、移動したいドメインを選択します。
elems 要素をマップする場合、移動したい要素を選択します。
extend edges map to surfacesまたはmap to elementsを使用している場合は、extend edgesチェックボックスが表示され、サーフェスまたはメッシュのエッジをそれに最も近いサーフェスまたはメッシュ上の点での法線に垂直な方向に引き伸ばすことができます。このチェックボックスが選択されている場合は、マップされた節点がサーフェスまたはメッシュの拡張表現上に投影され、節点をサーフェスまたはメッシュのエッジを超えて投影できるほか、任意の穴の中へも投影できます。このチェックボックスが選択されていない場合は、マップされた節点がサーフェスまたはメッシュの内部またはエッジに投影されます。
図 12 は、2つの2Dドメインに分割される、角度付きメッシュ上の3つのサーフェスを示しています。どちらのドメインも、形状に垂直な方向でサーフェスにマッピングされるように選択されています。extend edgesが選択されている場合は、ドメインの節点がサーフェスか、サーフェスのエッジでの法線方向に垂直に引き伸ばされた仮想サーフェスのどちらかに移動されます。節点が最終的に最も大きなサーフェスの中心にある穴の中に配置されることに注意してください。extend edgesが選択されていない場合は、ドメインの節点がサーフェス上の最も近い点に移動されます。ドメインの一部である節点および要素をマップすると必ず、最初にハンドルがマップされ、その周囲のメッシュが拡張または縮小されるため、メッシュのゆがみの低減に役立ちます。このケースでは、サーフェスのエッジの周りのメッシュの歪みが低減されていますが、穴の周りは低減されていません。


図 12.
F(xyz) map to equationが使用される場合、この欄に、形状を元にして選択可能な定義済みの関数および関数グループが表示されます。例えば、hyperboloid 2などのオプションを選択すると、スイッチの下にある一番最初の使用可能な英数字入力ボックスに対応する数学関数が自動的に入力されます。これらの数式の変更、または独自の数式の指定が可能です。

関数F(xyz)にはx、y、z変数、および数値と式を含めることが可能です。一般シェイプ用に関数を得るためにセレクターを使用する場合、定数a、b、c、rおよびRを数値に置き換える必要があります。関数がゼロに設定された際に定義されたサーフェスは、マッピングのターゲットサーフェスとして使用されます。最初のページにスペースが十分ない場合は、prevおよびnextボタンを使って、関数用に追加のページを作成してください。

fixed nodes / no fixed nodes fixed nodesを選択した場合、マッピングされたセクションと固定節点との間のブレンドのタイプを選択することも可能です。
blend all
モデル内の固定されていない全ての節点を、断面と固定節点の間の距離に基づいてブレンドします。
注: このブレンドは、結合されていない要素や固定節点上にない要素にも影響を及ぼします。
blend attached
断面と固定節点の間の要素上にある節点のみをブレンドします。結合されていない要素や固定節点上にない要素は影響を受けません。
no blending
ブレンドなしにマッピングされた領域内の節点を固定する点を除いてno fixed nodes同様に機能します。
固定節点として節点を選択しないがトグルがfixed nodesにセットされている場合、HyperMorphは選択されたドメインまたは要素に最も近く、それらドメインまたは要素上にない節点を自動的に選択します。


図 13.
注: マップタイプがmap to sectionsまたはline differenceの場合に利用できます。
follower nodes 追従(フォロワー)節点は断面にマッピングされませんが、マッピングされた節点の基本的なモーフィングに従って動きます。
注: マップタイプがmap to sectionsの場合に利用できます。
from line: マッピングの開始ラインを選択します。
注: マップタイプがline differenceの場合に使用でき、to lineと共に機能します。
fx bias = この値が大きいほど、マッピングされた節点と固定節点の間の節点は、固定節点により近い位置に留まります。
図 14 では、青緑色と黄色のコンポーネントがラインにマッピングされています。1つ目(右上)は固定節点なし、次(左下)はmv biasとfx biasを1.0に設定して赤紫色のコンポーネントを固定、その次(右下)はmv biasとfx biasを2.0に設定して赤紫色のコンポーネントを固定してあります。両方のバイアス係数が1.0に設定されている場合は移行領域内の節点が線形に近くなり、2.0に設定されている場合は緩やかな曲線となります。


図 14.
注: マップタイプがline differenceまたはsurf differenceの場合に利用できます。
handle placement: use current / handles/edge モーフボリュームエッジにおける現在のハンドル数を保持するか、またはモーフィングされる各エッジに異なる数(最高で5つまで)を指定するかを選択します。
注: map whatがmap mvol edgesまたはmap mvol facesに設定されている場合に利用できます。
ラインリスト map to lineまたはmap to sectionsを使用する場合、マップ先のラインを選択します。
lines / line list (toggle) map to sectionを使用する場合、マップ先をラインとラインリストのどちらにするかを選択します。別のline listセレクター(上)を使用して行き先となるラインを指定します。
map domains / map nodes セクションラインにマップされる対象を選択します。どちらの場合も、実際にマップするdomainsまたはnodesをセレクターを使用して選択する必要があります。
注: マップタイプがline differenceの場合に利用できます。
map elements / map domains セクションラインに実際にマップされる対象を選択します。実際にマップするdomainsまたはelemsをセレクターを使用して選択する必要があります。
注: マップタイプがmap to sectionsに、lines / line listがlinesに設定されている場合に利用できます。
mapped edges マッピングターゲットとして与えたいモーフボリュームのエッジを指定します。
注: map whatがmap mvol edgesに設定されている場合に利用できます。
mapped faces マッピングターゲットとして与えたいモーフボリュームのフェイスを指定します。
注: map whatがmap mvol facesに設定されている場合に利用できます。
mv bias = この値が大きいほど、マッピングされた節点と固定節点の間の節点は、マッピングされた節点により近付きます。
注: マップタイプがline differenceまたはsurf differenceの場合に利用できます。
node list マッピングターゲットとして与えたい節点を指定します。
注: map whatがmap node listに設定されている場合に利用できます。
no follower edges / follower edges follower edges(与えられたコレクターで選択する必要がある)を使用するか、何も使用しないかを選択します。フォロワーエッジは、マップされたエッジの変更による形状に真似て変更されます。

必要な場合、フォロワーエッジのエッジ上のハンドルの数をhandle placementトグルを使用して変更できます。

注: map whatがmap mvol edgesに設定されている場合に利用できます。
no follower faces / follower faces follower faces(与えられたコレクターで選択する必要がある)を使用するか、何も使用しないかを選択します。フォロワーフェイスは、マップされたフェイスの変更による形状に真似て変更されます。マッピングは一般的なフェイスマップと同様、選択したフェイスのエッジを、選択したプレーン、サーフェス、メッシュまたは関数にマップします。しかし、モーフボリュームフェイスは純粋にそのエッジから定義されるため、マップされたフェイスの中央は、マップされたフィーチャーに完全に一致しないかもしれません。

必要な場合、フォロワーフェイスのフェイス上のハンドルの数をhandle placementトグルを使用して変更できます。

注: map whatがmap mvol facesに設定されている場合に利用できます。
normal calculation: use selected elems / use all elems 法線オフセットに沿ってマップする場合は、法線方向の計算時にすべての要素を使用するのか、マップする要素のみを使用するのかを選択します。
normal calculation: averaged normals / smoothed normals / cfd corners マッピングがnormal offsetで行われる場合、どのように法線方向が決定されるかを選択します。
averaged normals
節点の法線方向を決定するのに、節点に結合されている要素のみの平均を使用します。
smoothed normals
すべての要素の法線方向の平均を計算しスムージングをすることによって角付近の移行が急激に変化するのを回避します。
cfd corners
すべての要素の法線方向をスムージングするためのより洗練されたアルゴリズムを使用し、節点がモーフィングされた際に折れが発生しないように試みます。
図 15 利用可能な各オプションを使用し、曲面サーフェスにどのようにメッシュが投影されているかを示したものです。鋭角な角を持つメッシュの場合、cfd cornersオプションは、最も滑らかな投影を作成します。ただし、これには時間がかかります。そこで、メッシュに鋭角な角を持つ要素が含まれない場合、smoothed normalsオプションを使用することで短い時間でよい結果を得ることができます。滑らかなメッシュの場合、averaged normalsオプションでも滑らかな最終メッシュを得ることができます。


図 15. 例:Methodsを使用した計算
nugget: off / nugget = Nuggetは、コントロールポイントに対し、補間されたサーフェスがどの程度近づくかを制御します。nuggetがオフまたはゼロに設定されている場合、補間されたサーフェスは、全てのコントロールポイントを通過します。nuggetがオンまたはゼロ以外の値に設定されている場合、補間されたサーフェスは、必ずしも全てのコントロールポイントを通過しません。nuggetの値が大きければ大きいほど、補間されたサーフェスはコントロールポイントからより遠くに離れます。
注: マップタイプがinterpolate surfに設定されている場合に利用できます。
offset = ライン、節点リスト、プレーン、サーフェス、要素、または式にマップする場合に、節点をターゲットからオフセットする距離を指定します。マップされた節点は指定された投影方向に移動されますが、オフセットはモデルユニットでの絶対距離であり、マップされたエンティティは移動方向に関係なくターゲットから逸脱します。

オフセットが正の値の場合は節点がターゲットの手前に配置され、オフセットが負の値の場合は節点がターゲットの奥に配置され、オフセットが0の場合は節点がターゲット上に配置されます。

法線オフセットに沿ってマップする場合、オフセット距離は、選択された要素が現在の位置から法線方向に移動される距離になります。

正の値の場合は要素が要素の法線方向にオフセットされ、負の値の場合は要素が要素の法線の反対方向にオフセットされます。

offset in all dir / offset along proj 0以外のオフセットを使用してエンティティを節点リスト、ライン、プレーン、サーフェス、またはメッシュにマップする場合に、オフセット方法を選択します。
offset in all dir
各節点からターゲット上の最も近い点まで測定されます。
offset along proj
各節点から投影方向に沿ったターゲットまで測定されます。
図 16では、3つの節点がプレーンからプレーン法線に対して45度傾いているベクトルに沿ってオフセットされています。offset in all dirが選択されている場合は、オフセットがプレーン法線に沿って各節点からターゲットプレーン上の最も近い点まで測定されます。offset in projが選択されている場合は、オフセットが投影ベクトルに沿って各節点からプレーンまで測定されます。offset in projオプションが使用されている場合は、節点をターゲット上の最も近い点へと、オフセット値より近付けることができます。


図 16. 例:All DirとOffset in Projでのオフセット
rotate nodes: 直線からカーブへ節点をマッピングする際、新しいラインの曲率がメッシュ全体に影響を及ぼすようにするには、このチェックボックスを選択します。


図 17. Rotate NodesでのLine Difference


図 18. Rotate NodesでのSurface Difference
注: マップタイプがline differenceまたはsurf differenceの場合に利用できます。
target nodes: / target lines: target nodes、target linesのどちらかを選択し、サーフェスを補間する節点またはラインを選択します。

target linesタイプを選択した場合、各ライン当たりのターゲットの節点数をn/line欄に入力します。ライン毎の節点数が多いほど、マッピングはより正確になります。

サーフェスの補間アルゴリズムが多くのメモリとCPU時間を消費するため、一般的なルールとして、ターゲット節点の選択が3000を超えないことを念頭に置いてください。

注: マップタイプがinterpolate surfに設定されている場合に利用できます。
to line: マッピングの開始ラインを選択します。
注: マップタイプがline differenceの場合に使用でき、from lineと共に機能します。

実行ボタン

ボタン 動作
auto mapping すべての利用可能な入力をベースにマッピング操作を実行します。
map すべての利用可能な入力をベースにマッピング操作を実行します。
redo 最後に取り消された操作を再実行します。
redo all すべての取り消された操作を再実行します。
reject 制約やシェイプなど、特定のエンティティの作成を取り消します。
return パネルを終了します。
user control User Controlサブパネルを開き、マッピング操作を手動で完了することを可能にします。
undo 最後に実行されたモーフィングアクションを取り消します(節点の移動など。なお、制約などのエンティティ作成は除く)。
undo all 最近実行された複数のモーフィングアクションをすべて取り消します(節点の移動など。なお、制約などのエンティティ作成は除く)。