PARAM, PBUSHTF

バルクデータエントリ 公称PBUSH剛性(K)値を更新するためのスケールファクター参照用の参照周波数値を指定します。

パラメータ オプション 内容
PBUSHTF <実数>

デフォルト値はありません。

FREQ このパラメータを使用して、公称PBUSH剛性(K)値を更新するためのスケールファクター参照用の参照周波数値を指定します。スケールファクターの値が公称PBUSH剛性(K)値によって乗算され、スケーリングされたK値が得られます。
スケールファクター参照では、次の2つのオプションが使用されます:
  1. PBUSHT上のKSCALE継続行上の対応する自由度のTIDi
  2. このパラメータ上のTRA表やROT表(KSCALE TIDiが優先されます)
コメント1を参照。
<整数>

デフォルト = 空白

TRA FREQと組み合わせて使用し、並進自由度(DOF1~3)の公称PBUSH剛性(K)値を更新するためのスケールファクターを参照します。指定された整数値によって、剛性スケールファクター(Y)と対した周波数(X)で構成されるTABLED1バルクデータエントリが参照されます。
<整数>

デフォルト = 空白

ROT FREQと組み合わせて使用し、並進自由度(DOF1~3)の公称PBUSH剛性(K)値を更新するためのスケールファクターを参照します。指定された整数値によって、剛性スケールファクター(Y)と対した周波数(X)で構成されるTABLED1バルクデータエントリが参照されます。

コメント

  1. KSCALEスケールファクター表(PBUSHT上)が存在する場合は、指定されたFREQを使用して、対応する自由度のKSCALE表からスケールファクターが参照されます。このような場合は、TRA/ROT値は無視されます。ただし、KSCALE上のいずれかの自由度が空白である場合は、それらの自由度のスケールファクター参照用にTRA/ROT表が使用されます。
  2. このパラメータは、PBUSHエントリ上の剛性(K)値のみに適用されます。
  3. これらの更新された公称PBUSH剛性(K)値は、モーダル周波数応答解析におけるノーマルモード計算で使用されます。このパラメータは、解析のモーダルFRFパート内のPBUSH剛性値には影響を与えません。モーダル解析フェーズでは、解析に使用されるPBUSHプロパティは、元のPBUSH値およびPBUSHTのスケーリングに基づきます(PBUSHTFによる影響を受けない)。
  4. PBUSHTPARAM,BUSHSTIFが存在しない場合、PBUSHTFは、TRA表やROT表に応じてPBUSHエントリのすべての自由度に適用されます。TRAのみが存在する場合は、自由度1~3のみがスケーリングされ、ROTのみが存在する場合は、自由度4~6のみがスケーリングされます。
  5. PARAM,BUSHSTIFが存在する場合に、PBUSHTが指定されていない場合は、BUSHSTIFを下回る対応するすべての自由度の剛性は、PBUSHTFに基づいてスケーリングされます。ただし、いずれかの自由度の剛性の値がBUSHSTIFより大きい場合は、その値はBUSHSTIFに置き換えられ、PBUSHTFを介したスケーリングはこの剛性には適用されません。
  6. PBUSHTFを介した複数のPBUSHのスケーリングは、前述と同じプロセスに従います。
    PBUSHTF KSCALE (自由度1~6) + TRA + ROT KSCALE (自由度2、5) + TRA + ROT TRAのみ ROTのみ TRA+ROTのみ
    TRA表のスケーリング(自由度1~3) × ○(自由度1、3) ○(自由度1~3) × ○(自由度1~3)
    ROT表のスケーリング(自由度4~6) × ○(自由度4、6) × ○(自由度4~6) ○(自由度4~6)
    KSCALE表のスケーリング(TIDが指定されている任意の場所) ○(自由度1~6) ○(自由度2、5) × × ×