PARAM, NLFAT

バルクデータエントリ 疲労解析が微小変位非線形解析(NLSTAT)サブケースを参照するモデルをOptiStructで強制実行します。

パラメータ 説明
NLFAT <YES, NO>
デフォルト:
  1. このパラメータがデック内に存在しない場合、デフォルトの動作はNOとなります。
  2. このパラメータがデック内に存在するが、値(YES/NO)が指定されていない場合、デフォルトの動作はNOとなります。
YES
OptiStructにおいて、疲労解析(FATLOADエントリを使用)で微小変位非線形解析(NLSTAT)サブケースが参照されるモデルを強制実行します。
NO(デフォルト)
FATLOADデータエントリによるNLSTATサブケースの参照を許可しません。そのようなモデルが実行される場合、解析はエラーを返します。

コメント

  1. PARAM, NLFAT, YESを使用すると、OptiStructでの非線形サブケースに基づく疲労解析(ANALYSIS=NLSTAT)を強制実行できます。非線形解析の結果を疲労解析で使用することはお勧めしません。これは、非線形応力および非線形ひずみは、スケーリングおよび重畳できないためです。ただし、次のような場合は、許容できる結果が生成される可能性があります。
    • 非線形実行(ANALYSIS=NLSTAT)の間に、モデルで弾塑性材料が使用されており、NEUBER補正がOFFになっている(FATPARMバルクデータエントリのPlasticityフィールド)場合は、許容できる結果が生成される可能性があります。このステートメントは、非線形解析が、シェイクダウンを達成するまで実行されるという前提に基づいています。非線形解析からのひずみ結果がシェイクダウンの前に使用される場合は、塑性ひずみの大きさが定常ひずみ値と近くない場合があるため、疲労結果が正しくない可能性が高くなります。
    • また、接触に基づく非線形性がモデルに存在し(ANALYSIS=NLSTAT)、荷重が増加するにつれて接触面積が大きく変化するということが想定されていない場合(例えば、最初から一致しているサーフェス)に、許容できる結果が生成される可能性があります。

    どちらの場合も、応力とひずみをスケーリングおよび重畳できないため、FATLOADエントリのScaleフィールドおよびOffsetフィールドには値を指定しないでおく必要があります。

    モデルタイプに関係なく、PARAM, NLFAT, YESを使用する非線形結果に基づいた疲労結果は、必ず慎重に解釈する必要があります。