PARAM, W3

バルクデータエントリ 過渡解析用に構造減衰を等価の粘性減衰に変換します。

パラメータ 説明
W3 <実数>

デフォルト = 0.0

過度解析で、構造減衰を等価な粘性減衰に変換するために使用されます。

過度解析用の減衰マトリックス [ B ] は、次のように構成されています。
(1)
[ B ] = [ B 1 ] + Γ Ω 3 [ K ] + 1 Ω 4 Γ E [ K E ]
ここで、
[ B 1 ]
減衰要素(CDAMP#、CVSIC)とB2GGからの寄与。
Γ
全体構造減衰係数(PARAM, G)。
Ω 3
全体構造減衰を等価な粘性減衰に変換するための単位時間あたりのラジアンで表された対象周波数(PARAM, W3)。
[ K ]
全体剛性マトリックス。
Γ E
要素構造減衰係数(MAT#エントリ上のGE)。
Ω 4
要素構造減衰を等価な粘性減衰に変換するための単位時間あたりのラジアンで表された対象周波数(PARAM, W4)。
[ K E ]
要素剛性マトリックス。

コメント

  1. このパラメータは、バルクデータセクションまたはサブケースセクション(あるいはその両方)で指定できます。サブケースセクションで定義した場合はサブケース固有のパラメータ値となり、そのサブケースでのみ使用されます。サブケース情報セクションでサブケースごとにPARAM, W3, <Real>を定義することで、このような使用状態が得られます。
  2. PARAM, W3は、直接法過渡解析、モーダル過渡解析、非線形過渡解析でサポートされています。
  3. 優先順位は、高い方からTSTEPエントリまたはRSPINR/RSPINTエントリ、サブケース固有のPARAM、バルクデータのPARAMの順です。